
ブログ(現場レポート)
修了証(資格証)
2020年 9月 28日
過去に何度か、技能講習や資格について取り上げたことがありますが、
そちらは業務の内容の説明に終始していたので、
今回は資格を得た際に受領する「修了証(資格証)」について。
教育や講習を実施する機関、企業により様式はいろいろありますが、
氏名や生年月日や住所、取得済みの資格の名称や発効日などが一目でわかるような、
自動車の運転免許証と似た作りのものがほとんどです。 ※だいたいカード型
危険を伴う作業に従事するための資格なので、運転免許証と同様、常に携行すべきもの。
違いは、基本的に有効期限というものがないため、
一度取得し紛失しない限り、ずっと効力を持った状態を維持する点。一生ものです。
こちらは修了証の写しをまとめた書類。資格者証台帳などの呼び名があります。
安全管理の一環として、作業員の情報の一部として工事現場に提出。
ちゃんと資格を持った人が業務に当たるのかどうか確認、事故防止に利用されます。
風通しの良い職場(物理)
2020年 9月 14日
台風等により、日本列島の広い範囲が強風に曝された際、
しばしば「工事現場で足場が倒壊」というニュースを目にします。
事故の写真や映像を見ると概ね共通点があり、今回はそのお話。
仮設足場は組み立て後、外周をシートで覆いますが、
この状態が、通行人などの第三者がいちばん目にする状態ではないでしょうか。
飛散防止、騒音軽減、侵入阻止 等、いろいろな役割を担っています。
しかし規格外の風に吹かれるとなると、これは 一転危険な状態。
足場全体のシートが帆船の帆のような格好となり、
風の勢いに負けてしまうと倒壊してしまいます。
建物と足場を繋いで固定する金具が一定間隔であるとはいえ、限界もあります。
そのため主に台風シーズン直前、「台風養生」なる作業を行います。
シートを一部、または全体を一時的に畳み、風から受ける影響を低減、
台風通過後は早急にもとあるべき姿に復旧、というのが一連の流れです。
冒頭で取り上げたようなニュースを見ると、
シートがそのままで、台風養生がなされていないケースが多いです。
組み立てから解体片付け、その間の管理まで含めて足場のとび職人のお仕事ですね。
なお、弊社事務所の敷地内も例外ではなく、
。*:゜☆なんということでしょう☆゜:。*。
熱中症対策
2020年 8月 31日
八月ももう終わりですが、まだまだ暑い状態が続きます。
現場内にあっては熱中症対策は必須であり、様々な策が取られています。
屋外での肉体労働という都合上、作業中に日陰に入って涼む等は現実的でなく、
多くの作業員が「空調服」でこれをカバーしています。
ちょうど1年前に空調服の記事をしたためています、ご参照ください。
今回ピックアップするのは、「こまめな水分補給」を提供する「水筒」です。
ウォータージャグという名称があるようですが、
現場作業員間ではもっぱら水筒と呼ばれています。
毎朝作業前にこの中に氷と、お茶やスポーツドリンクをドボドボと投入、
作業場所まで持ち込み、自身または作業指揮者の判断で合間合間に口にします。
トイレなどもそうですが、無理は禁物。
辛ければ素直に申し出て、解決を図りましょう。 安全第一。
もし何かが起こってしまったら、作業そのものにストップがかかりかねません。
今年は感染症対策もあり、例年以上に苦しい環境であると思います。
(画像の彼もマウスシールドを使用。)
どうか体調管理を厳に意識し、事故なく勤めていただきますよう願います。
写真お蔵出し
2020年 8月 17日
世間は夏休みまたは連休といったところが多いでしょうが、
報道等で取り沙汰されている通り、今年の夏は例年といろいろ違います。
感染症対策、熱中症予防など、皆様におかれましても例年以上にご自愛ください。
今回は二度目の(困ったときの)画像フォルダからの蔵出し回です。
小雨だけど(*゚▽゚)
カメラ向けられたときピースしがち
イラストの体勢が危なそうな注意喚起ポスター
敷地内の電柱にて
正門にて
雨天(続)
2020年 8月 3日
前回は雨による影響について、作業内容に絞って紹介しました。
今回は、作業にあたる本人には何が起こるかについてです。
雨のなかを徒歩で外に出るとき、通常は「傘をさす」ことが多いでしょう。
しかし作業現場においてはその選択肢は取れません。
手が塞がっては仕事にならず、合羽 (かっぱ,ポルトガル語:capa) の着用はほぼ必然。
合羽はその性質上、風通しの良いものではありませんから、
それを着てテキパキと体を動かしていれば、当然、蒸れます。
雨は防げど、内側からの汗により結局じっとり、やがてびっしょり。
しかしストレートに雨を被るよりはずっとマシなので、頼らざるを得ません。
皮手袋は通常、適度な頑丈さによって安全性と作業効率を両立し、
手の汗などの湿り気を吸収し快適な作業環境を保ってくれる必須アイテムですが、
雨天時に使い続けると水を吸ってぐっしょりになり、使用感が大変よくありません。
例えるなら、濡れた靴または水の入ってしまった長靴で歩き続けるような、そんなやつ。
下に薄いゴム手袋を重ねる軽減策もありますが、これはこれで蒸れます。
どう転んでも多かれ少なかれ湿ってしまうため、風邪に注意が必要です。
作業中は体を動かしているのでまだ大丈夫ですが、
仕事を終えて、自宅や出張先の宿へ車で帰っている間、
かなり冷えていきます。替えの衣服、靴下、履き物などの用意がないと辛いでしょう。
基本的に、工期は待ってはくれません。
前回の最後に書いたようなよほどの悪天候でもない限り、
(安全策をとったうえで)工事は進みます。
雨の日のお仕事も想定し、各々で準備を整えましょう。